特小レピーターは有志によって常設されていたり、臨時的に山岳レピーターが設置されることがあります。私は設置管理者ではありませんが伊吹レピーター、揖斐レピーター、北勢レピーターをサポートしています。この3つのレピーターはDJ-R200Dで稼動しています。設定に関しては下記の通りですのでレピーターを設置される方は参考にされてください。
モード5で中継器として動作します。他社と互換性を持たせるため周波数帯をAからbに変更します。[ファンクション]を押して[フック]を押します。bにすることで中継器は440MHz帯で受信して420MHz帯で送信します。
13 1 Sd-voL 操作音量 ← 0にするとアラームが鳴らない
18 sqL 1 スケルチレベル ← 弱い信号もアクセスできるようにする
22 on ALm 中継アラーム ← 中継終了時のアラーム音
23 2 HunGuP 中継ハングアップタイム ← 送信持続2秒
24 off Auto 中継自動接続手順 ← タイムアウト解除
25 on mS-bS 中継バッテリーセーブ ← Mode5動作時のバッテリーセーブ
53 oFF bt-SLP 減電池スリープ ← 電圧低下自動オフ機能
voL – 00 スピーカー音量 ← スピーカーからの音声をオフにする
その他の項目は初期設定
13 操作音量は「1」にしています。無線機を操作したときにスピーカーから出るビープ音の音量ですがレピーター終了時のアラーム音にも影響します。0にするとアラームが無音になってしまう。1から5まで設定できるがアラーム音の音量は変わらない。
18 スケルチレベルは「1」に設定しています。電源が確保されていてバッテリー残量に心配が無ければスケルチレベル「0」での稼動も可能です。これによりスケルチが開かないレベルの信号でもグループコードのトーン信号が判別できればアクセスできると思われます、しかしバッテリーセーブ機能が作動しないので待機時の消費電流が多くなります。
22 中継アラームはオンにしています。中継動作終了時に「ピーピープー」と送信されます。これはアルインコのレピーターにアクセスしている証拠となり遠方からアクセスを試みるときなどに目的レピーター局にアクセスできているかの判断することができます。
23 中継ハングアップタイムは途切れを防止する事とこちらの送信をやめたときにレピーターから電波の送信が2秒間保持されるので直前までアクセスできていたか判断できます。またアクセスが厳しいときにレピーターから2秒間電波の発射が保持されるのでアクセスしやすいポイントを探すことができます。
24 中継自動接続手順はオフにしています。これにより他社製トランシーバーでも動作開始の送信タイミングに関係なく中継が始まります。アマチュア無線のレピーターのような動作です。アクセスする側の設定もオフでも送信状態が保たれますので遠方からアクセスする場合に有効な場合があります。
25 中継バッテリーセーブはオンにしています。ソーラー充電により稼動させる場合は待機の消費電流を大幅に減らせます。通常のバッテリーセーブ機能の設定とは別なので設定をお忘れなく。
53 減電池スリープ機能は未検証ですがバッテリー電圧は著しく低下した時にバッテリーの過放電を防止するために自動的に電源を切ってしまう機能です。この機能が働いてしまうと天候回復でパッテリーに充電されて動作可能な電圧になっても無線機がオンにならないかもしれません。
voL – 00 稼動させるとき本体から音が出ないように音量設定を00にしています。音声出力があると消費電流が増えると思われます。
参考資料
伊吹レピーター:L11-10
北勢レピーター:L14-10
揖斐レピーター:L15-10
DJ-R200Dの消費電流(5V入力時)
電源オフ時の待機電流 約12mA
受信待機時 約72mA
受信待機時(バッテリーセーブオン) 平均約22mA
中継動作時(送受信動作) 約131mA