ライセンスフリー無線、夏の交信イベント「サマーバケーション」が今年も2025年7月26日~27日に開催されました。今年は和歌山県那智勝浦町と太地町で運用しました。今回は富士山運用局と特定小電力トランシーバーで交信すること、富士山臨時レピーターで遠距離交信を成功させること、市民ラジオで多くの局と交信することを目標に気合十分で移動運用しました。

 2023年のSVでもここで運用して富士山移動のふくしまSP302局と交信しています。今回はとうきょうSS44局が富士山移動運用されて臨時レピーターを設置くださいました。本当に感謝です。

 那智勝浦町の色川富士見峠は日本で富士山が見える最遠望の地とされ富士山まで距離322.9kmです。富士山が肉眼で見えることは年に数日と言うことで見えたとしたらそれは相当な幸運でしょうね。SV当日は雲が多く富士山が見える気配もありませんでした。

 朝5時前に到着して、既に臨時設置された富士山レピーターのチャンネルに合わせてみるとノイズの中にどなたかの交信が聞こえました。どなたかが交信しているときに付近を歩き回り、少しでも良好に受信できるところを探しましたがなかなか見つからない。アクセスは厳しい感じでした。

 持ってきた無線機を変えてみたり無線機の持ち方、角度、向き、自身の体を反射板にしてみたり30分くらい試行錯誤しましたがアクセスできそうなポイントが見つけられませんでした。

 300kmも離れると10mWの電波が大気の状態なのか全く受信できなくなることもあり不安定でした。2時間くらいの間に受信が良好になるとスケルチ設定1のDJ-P24Lが開いて良好に交信が聞こえる時もあった。そのチャンスを狙いアクセスしてCQに応答したり呼びかけしてみましたがこちらの電波にレピーターが反応しているようですが声がうまく乗せられない状態でした。ギリギリ届かないもどかしさが続く。

 7時になり、とうきょうSS44局が山岳ロールコールを開催する時間になり臨時レピーターを停止されました。とうきょうSS44局の電波も不安定ですが聞こえだし何度かコールして無事に交信してチェックインすることができました。とうきょうSS44局の電波も臨時レピーター同様で強くは無い。お互が位置合わせしてメリット5になりますが無線機を数cm動かすとノイズまみれになる状態でした。

交信時の動画はこちら→Youtube

 結果として、富士山臨時レピーターでの交信はできませんでした。福島県から狙われていた局も居て、レピーター経由で遠距離交信を成功させる目的は達成できずでした。まぁこれも結果であり今後の楽しみにしておきます。

 特小以外では市民ラジオ、デジタル小電力コミュニティ無線も使用して交信を楽しみました。イベントデーと言うことで移動運用の声が聞こえました。

交信局 色川富士見峠 市民ラジオ
かながわCB124局 静岡県西伊豆町
カナガワZX9局 南アルプス仙丈ヶ岳
わかやまTW25局 津市青山高原

交信局 色川富士見峠 特定小電力
とうきょうSS44 富士山 M5/M5 L06ch
わかやまRB27局 大台ケ原 大台ヶ原臨時PRT経由
おおさかYM413局 八経ヶ岳 八経ヶ岳臨時RPT経由

交信局 色川富士見峠 デジコミ
シズオカJN812局 伊豆市猫越岳 306km

 10時半頃、富士山臨時レピーターが終了したとの情報が入りましたので色川富士見峠をあとにして、市民ラジオの運用にシフト。途中、FM新宮のアンテナをみたり昼食を取り、太地町の太地港へ移動しました。市民ラジオのコンディションは良く電源ONと同時に北海道局と交信しました。

交信局 太地港 市民ラジオ
むさしのFM812局 北海道新ひだか町
そらちAA246局 北海道石狩市
いわてDS94局 釜石港
イシカリAD521局 石狩市
とかちST617局 釧路港
イシカリAD416局 石狩市
みやぎNE410局 岩手県大船渡市
やまがたIT910局 山形市
ヤマガタAA21局 山形県
さっぽろTN113局 石狩市
おたるYM208局 石狩市
みやぎSA33局 仙台市泉ヶ岳
おかやまMI043局 北海道余市港
さっぽろTA230局 札幌市

 午後3時になり、SV終了。まだまだコンディションは良い状態でしたが四日市まで3時間ほどかかりそうなのでこれにて撤収。楽しいSVになりました。とても暑い一日でしたが楽しめました。またイベントデーは計画して目標達成したいと思います。ありがとうございました。

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