今まで音楽を聴くときイヤホンを使うことはあったけど、無線運用時にヘッドホンを使うことはありませんでした。外で運用していて風が強いときや騒音がある環境のとき、無線機のスピーカーに耳を近づけて聞き取ることがある。イヤホンやヘッドホンをすると聞きやすいとのことで最適なヘッドホン選びをやってみました。

 ヘッドホンは音楽用や通信用、百円ショップからプロ用まで価格もピンキリ、クルマより高いヘッドホンまで様々販売されています。音楽用であれば音を最優先すると思いますが通信用となると必ずしも高いヘッドホンが良いとは限りません。

 何を基準に選ぶか、それも難しい。私的には安くて聞きやすく装着感のいいヘッドホンをチョイスしたい。また、市民ラジオに接続して使用する場合は、無線設備規則で「外部送話器及び外部受話器の接続部は二メートルを超えないもの」とある。マイクやイヤホンのケーブルは2m以上はダメと言うことになります。購入するときはここも注意する必要があります。この規則の意味は私にはわかりません。電気的なことなのか、無線機から2m以上離れて操作しないでください的な要素が含まれているのかな、どうなんでしょう。

 理由はさておき、試したヘッドホンの AZDEN MH-787 はケーブル長は2.5mだったので分解してケーブルを1.3mほどにカットしてユニットにハンダ付けして市民ラジオで使えるようにしました。

 法令順守でヘッドホンを試してみました。今回のヘッドホンは全て3.5mmのステレオミニプラグです。SR-01やSR-01Xのヘッドホン端子は6.3mmの標準ジャックです。2極のモノラルジャックですので「6.3mmモノラルプラグ⇒3.5mmステレオジャック」の変換プラグが必要です。私が使用しているのは audio-technica AT520CM です。

 四日市港でいつものように無線運用してノイズや相手局の声を受信してヘッドホンを差し替えて聞いてみると違いがありました。音を言葉で表現することはとても難しいですが、まず感じたのはAM受信時に聞こえるバリバリ、ジリジリノイズの聞こえ方です。高音がハッキリ出るヘッドホンはこのノイズも良く聞こえる。無線運用には耳障りな音で耳が疲れるかもしれません。

 ヘッドホンを交換するとこのノイズが聞こえにくい物がありました。SONY MDR-ZX110とMDR-ZX310です。この2つはヘッドホンは音楽を聴いても確かにシャカシャカしたシンバルなどの音が他のヘッドホンより聞こえにくかった。これが良いのか悪いのかは音の好みの問題だと思いますが、AMの電波を受信するときはフィルター効果のようで聞きやすいと感じた。どのヘッドホンも声の領域は普通に聞こえますがノイズが小さくなってより聞きやすい。

 この2つを聴き比べると低音が違う。MDR-ZX310の方が低音が出ている。私が聞き比べた感じでは低音が出ている方が音声が聞きやすい。例えるならポケットラジオと据え置き型のラジオと言った感じ。

MDR-ZX110 30mm 98dB/mW 12-22000Hz 24Ω 1427円
MDR-ZX310 30mm 98dB/mW 10-24000Hz 24Ω 2164円

 スペックは大きく変わらない。再生周波数帯域に違いはあるけど私の耳では聞こえない周波数です。見た感じは同じですが違いがあるんですね。値段の差は737円。低音が出るか出ないか、聞きやすさは人によって違うと思います、また SR-01 や SR-01X 以外に接続した場合はアンプの特性等により全然違うと思います。

 あと重要なのが装着感です。今回試したヘッドホンには耳に当てた時にしっくりこない物がありました。軽くて圧迫感が無く耳にフィットすると快適に使えます。左右を間違いなく装着すると角度がついて耳が痛くありません。

 ケーブルにも違いがあり、SONY製のヘッドホンは絡まりにくい構造になっている。クセも付きにくくこだわりを感じます。今回の結果として私好みのヘッドホンは SONY MDR-ZX310 となりました。他にもいろいろ試してみたいけど対象の製品が多すぎます。旧ツイッターでもいろいろ意見がありましたので今後の参考にさせていただきます。

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